徒然なるままの蜩

日々の雑記や趣味のことなど

ミュンヘンフィル サマーコンサート2016

「趣味は何ですか?」と訊かれると割と答えづらい。
体良く「読書と音楽鑑賞と旅行です」と答えるけれど、なんだかそれでは味気ない気もする。それで、できればもっと突っ込んで訊いてくれ、と思うのだが、そう思うこと自体が無駄に自己顕示欲が強くて嫌だなと思うことになり、結果、なんとなく割と答えづらい。面倒臭い性格である。

帰省中に聴いたミュンヘンフィルのサマーコンサートの演奏が素晴らしかった。

指揮はヴァレリーゲルギエフ。共演がピアニストのダニール・トリフォノフ

モーニングで休載を重ねながら長らく連載していた「ピアノの森」という漫画がある(小学生編はアニメ化もされた)。それまで何となく聴いてきたピアノがピアニストによって如何に違うか、オケとの共演とはどういうものか、というようなことをこの漫画から学んだと言っても過言ではない。「のだめカンタービレ」も読んだけど(そして面白かったけど)リアルなクラシック界というよりはやはりラブコメ感が強く、演奏者の心情やコンクールの有り様などは「ピアノの森」の方がリアルだと思う。
その主人公 一ノ瀬海の演奏するピアノとは一体どういう音なんだろう?という興味からどっぷりハマり、我ながら随分と検証した結果「この音と仮定しよう」と決めたのがトリフォノフのピアノ。ゲルギエフとのコミュニケーション感(想像)もムッシュとカイのやりとりを連想して堪らないものがある。

というわけで、そのライブの模様。コンサートまるまるなので長いですが、演奏も構成もとても素晴らしく胸踊るワクワクするようなライブです。

youtu.be

ピアノの森はこちら。いつかしみじみ語ってみたい。

ピアノの森(1) (講談社漫画文庫)

ピアノの森(1) (講談社漫画文庫)

 

 ダニール・トリフォノフの新譜はこちら。

Transcendental (Liszt Études)

Transcendental (Liszt Études)

次回はピアノの聴き比べについて書こうか。